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「真っ白な人も真っ黒な人もいない」

これはNHK朝ドラ「花子とアン」の脚本家、中園ミホさんの言葉です。
中園さんは脚本家になる前は占い師をやっていたそうで、その時政治家やら芸能人やらに大勢会って、それぞれの人の悩みや裏の事情を聞いていくうちに感じたことだそうです。

100%清廉潔白な人もいないし、完全な極悪人もいないという意味です。
もっともといえばもっともなことです。

一方で私はときどき罪悪感を強く感じてしまうことがあります。
自分が失敗してしまったときにも自分は悪い存在と感じるし、特に原因がなくてもそう思ってしまうこともあります。そういうときは何故か世の中で自分だけが悪い存在のような気がして、周りの人がみんな立派に見えてしまいます。まるで自分が真っ黒で周りの人はみんな真っ白なように感じます。

でも本当はそんなことはないのです。
世の中には、真っ白な人も真っ黒な人もいないのだから。

これは錯覚なのです。
もちろん、自分が変わらなくてはならないことは変わる努力はします。でも真っ白になる必要はないし、真っ白になれなかったら真っ黒であると考える必要もないのです。ほどほどでいいし、何より理想通りにうまくいかなくても、悩み多い人生を葛藤しながら生きている自分自身を褒めてあげなくては。罪悪感が重くのしかかってくるとき、そう思うようにしています。